世の中には「雨女」「雨男」と呼ばれる存在がいます。
嘘か誠か、その人が出かけると雨が降るというツイていない人たちです。
まあ、「雨女」「雨男」「晴れ女」「晴れ男」という人たちは数え切れないほど存在して、それぞれが出かけるのだから偶然といってしまえばそれまでなのですが。
それでもやっぱり出かけるたびに雨が降るものですから、神頼みでもしないとやっていられません。
なんでそんな話をするかといえば、何を隠そう私も雨女なのです。
が、しかし!
あんまりにもいつも雨なものだから、調べまくって辿り着いた方法をやってみたら、なんと雨女を卒業できてしまったのです……!
いや、それも偶然といえばそれまでなんですけれども。
それでも私にはものすごく効果が感じられたので、藁にも縋りたい雨女・雨男の方々は一度試してみてはどうでしょうか?
あ、もちろん神頼みです。念のため。
呆れられるレベルの雨女
まず、私がどの程度の雨女だったかをお話させてください。
そこまでは興味がないという方は、次の見出しまで飛んでくださいねー。
国内四輪のモータースポーツファンな私ですが、私が現地観戦したレースは9割の確率で雨です。
いや、もっとかも。
予選・決勝の両日行くので、少なくともどちらかは必ずといっていいほど雨です。とあるレースは予選・決勝とも台風で中止になりました。
好きなバンドのライブに行くときも、7~8割は雨です。
とある野外イベントでは、たくさんのアーティストが出演するにもかかわらず、私のお目当てが出た瞬間に雨が降り出した上に雷まで鳴り始め、中止になってしまいました。
私の数々の雨女伝説を知った会社の先輩は、週末のたびに「今週は出かける予定ある?」と私に聞くようになりました。
そして週が明けると「西永さんが出かけるって言ってたから、予報では降らないって言ってたけど傘もって出かけたよ。おかげで助かった、ありがとう」という訳のわからない感謝もされました。
その逆に「来週の土曜だけは絶対に出かけないでっ!」と無茶なお願いをされることもありました。私の人権はいずこ。
また、数年前からギターの弾き語りをしている私ですが、そのきっかけをくれた人に初めて出会った日も大雨でした。
「ごめんね、私が雨女だから」と言ったら、彼は「気にするなよ、君のせいじゃないよ」と言ってくれたのですが、4回目に会った時には顔を見るなり言われました。
「おまえ、お祓いに行って来い!」と。
はい、彼に会った4回ともすべて雨でした。
そんな私がとある大きな祭に弾き語りで出演させてもらえることになった時、さすがにこれは何とかしたいと思って調べまくり、そこで辿り着いたのが「雨女卒業の儀式」だったのです。
だってお祓いとか、お金がかかるんだもん。
水の神様に祈りを捧げる!
雨女・雨男卒業の儀式とは、ズバリ「水の神様に祈りを捧げる」ことです。
その手順は以下のとおり。
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以上が手順です。もちろん私も半信半疑でした。
でも、もう神頼みしか方法はない。
そして、やるからにはきっちり調べて臨みたい。
そこで雨に関する神様を調べて辿り着いたのが、降雨と止雨を司る女神「水波能女命/罔象女命(みづはのめのみこと)」です。罔象女神(みづはのめのかみ)、水波能女神、弥都波能売神などの表記もあります。
他にも雨や水を司る神様はいらっしゃるのですが、私はこの罔象女命になぜかピンと来てしまったのです。
調べてみたら、水源を持つ水神社で罔象女命を祀っている神社はいくつか存在しました。
おそらく縁のある地の神様に祈るほうがいいと思いますので、自分の住んでいる町や縁の深い町で探してみるといいでしょう。
「住んでいる地域+罔象女」などのキーワードで調べて、出てきた神社で水が湧いていたりするか調べていくといいですよ。
多くを望まず謙虚な気持ちで祈る
米3粒と季節の果物を供えるのは、水の恵みが育んで実を結んだものだからです。
それらを供えたら、祈ります。
ただし、謙虚な気持ちで。
「もう雨女は嫌だ」なんて神様に愚痴ってはいけません。
また、「もう雨が降りませんように」なんてお願いして旱にでもなったら大変です。
それに「外出しても絶対に雨が降らない人」になるのは不可能に近いですよね。
特に大切なイベントだけ雨が降らなければ充分なはず。
ですから「そろそろ雨女(雨男)を卒業させてもらえないでしょうか」という、謙虚な祈り方がおすすめです。
また、すでに雨が降ってほしくないイベントが待ち受けている場合は、具体的に「○月○日だけは雨を降らさないでいただけますでしょうか」とお願いする方がいいでしょう。
私は先述した祭の日だけはどうしても降って欲しくなかったため、その日をお願いしました。
果たしてその結果は……!?
雨女卒業の儀式をしたら……!
私が雨を降らせないでほしいとお願いした日の1週間前に週間天気予報を見たら、前日の夜から思いっきり雨の予報でした。
焦りました。ビビりました。
かといって、神社は祭が行われる地域を選んだので、すぐに行ける場所ではありません。
悩んだ挙句、私は紙に「罔象女命様 ○月○日の△県□市では、せめて○○祭が終わるまでで構いませんから、どうか雨を降らせないでください」と書いて、米粒3粒を包みました。
その紙を部屋に置き、前に水と果物を供えて前日まで毎晩ひたすら祈りました。
週間予報は少しずつずれていきましたが、それでも当日の雨予報は消えませんでした。
そして当日。予報は昼から雨。
ところが、朝からどんよりとした雲が広がっていたものの、なんと祭が終わる夕方まで雨は降らなかったのです!
夕方になり、メインステージで主催者が「今年の○○祭はこれで終了です。みなさん本当にありがとうございました!」と叫んで拍手が終わった、まさにその瞬間。
ポツ、ポツ、と雨が落ちてきたのです!
これには鳥肌が立つほど興奮したと同時に、感謝でいっぱいになりました。
雨はあっという間に土砂降りになり、片付け始めた段階で参加者はみんなずぶ濡れです。それでも祭の間は、1粒も雨が落ちてこなかったのです。
片づけが終わり、私が雨女だということを懸念していた主催者にもさっそく報告しました。
「聞いてください!神様に『どうか祭が終わるまで降らせないでください』ってお願いしたら本当に終わるまで降らなかったんです!」と。
主催者は笑顔で応えてくれました。
「良かったな。来年は『片づけが終わるまで』って祈ってくれよな」
……ごめんなさい……。
お礼参りも忘れずに
願いを聞き届けてくれた神様には、やっぱりお礼が大切ですよね。
何しろ週間予報では前日から雨だったのに、当日の予報でも昼ぐらいから雨だったのに、夕方まで持ちこたえてくれたのです。
しかもきっちり祭が終わると同時に降り始めたのです。
これで疑うなという方が無理です!
お礼参りの作法は知らなかったので、普通に神社にお参りする作法で感謝を伝えました。
ちょっとお賽銭を弾んだぐらいです。
その後の雨女っぷりは?
出演することになった祭のために行った雨女卒業の儀式ですが、効果を感じられたために今でも「この日だけは!」という日にはお参りをしています。
併せて必ず伝えているのが、「普段の日は構いません」という言葉です。
出かけるのが億劫な程度だったら、それは仕方ないと割り切るようにしています。そうしないと、ここぞというときに聞き届けてもらえなくなると困るので。
今のところ、ここぞという日の祈りはいつも聞き届けていただいています。
罔象女命様、ありがとうございます!
ちなみに特に神頼みしていない時は、今でも出かけると8割の確率で雨です。
大丈夫、慣れてるから。
まとめ
雨女・雨男というのを信じるか信じないかは自由だと思います。科学的根拠もありませんし、ただの偶然と言われてしまえばそれまでです。
でも、あまりにもひどい時は神頼みしてみるのもひとつの手だと思います。
それでダメなら諦めもつきますしね。
自分の雨女・雨男っぷりに悩んでいる方は、ぜひ試してくださいね。
※効果をお約束するものではありません!
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