みなさんは「おにぎり」と「おむすび」どちらを使いますか?
青森出身の義姉(兄の奥さん)が「おむすび」と言う人で、「おにぎり」で育った私としては不思議な感覚でした。
でももっと不思議なのは、このド天然の義姉(褒め言葉です)は、その「おむすび」を三角に作れないんです!
「どうやっても丸くなっちゃうのっ」と恥ずかしそうに言う義姉は可愛いので、それはそれで面白いんだけど、ここでふと疑問が。
おにぎりとおむすびの違いって何だ……?
どっちでもいいのか、地域によって違うのか、それともちゃんとした語源があるのだろうか。
気になったら調べるしかない!
というわけで調べました!
おにぎりとおむすびの違い
私の中では「おにぎり」は握り飯全般、「おむすび」は海苔がちょこっとついてる、昔話に出てくるアレのイメージでした。
でも、義姉の「おむすび」とやらは海苔でばっちりコーティングされている。
うーん、どうやらこれではなさそうです。
調べてみたところ、どうやら「おにぎり」については「握り飯全般」で合っているようです。俵型も「おにぎり」に含まれます。お弁当なんかによく入ってますよね。
ごはんを握って作っていれば、形はどうあれ「おにぎり」なんです。
ところが「おむすび」の語源となると、諸説あるのです!
おむすびの語源
おむすびの由来には諸説ありますが、その中でも有力とされるものをご紹介します。
古事記に登場する「神産巣日神(かみむすびのかみ。かむむすび、かみむすひ等の呼び方もある)」を起源とする、という説です。
「高御産巣日神(たかみむすびのかみ)」と対の存在で、天地創世を根底で支えるとされています。また、この二柱の神々が男女の「むすび」を象徴しているとも考えられています。
この神産巣日神は五穀豊穣を司る神とされていて、その力にあやかるために、ご神体としている山の形を模したということです。
日本古来の神道では、山を御神体とすることは珍しくありません。もっとも代表的なものは、言わずと知れた霊峰富士です。さらに筑波山や三輪山、他にもご神体とされる山は日本中にたくさんあります。
ちょっと難しくなってしまいましたが、一口にまとめると「山の神様にあやかって、米を三角に結んだもの」が「おむすび」なのです。
つまり「おむすび」は、三角形じゃなきゃ「おむすび」じゃないんです!
……え?
三角に握れない義姉が「おむすび」と呼ぶの、間違いなの!?
地域による違い
明確な違いがあるわけではありませんが、東日本では「おむすび」、西日本では「おにぎり」と呼ぶことが比較的多いようです。
ただし東日本でも、東京と神奈川では「おにぎり」の方が多い傾向にあるようです。
俵型は関西に多いようですね。
私も生まれ育ちは東京ですが、母が関西出身なので俵のおにぎりをよく握ってもらいました。
まとめ
- おにぎりとおむすびにはちゃんと違いがあった
- 形はどうあれ、握り飯全般が「おにぎり」
- 「おむすび」は山の神にあやかったものなので三角形
- 地域によって多少の違いはある
とりあえず義姉には、
1.「おにぎり」と呼ぶ
2.三角形に握れるようになる
の二択を迫ろうと思います!
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