車を運転していると、「あの人いつか事故るだろうな」と思う瞬間がありませんか?
私は仕事でトラックに乗っていますが、そんな運転を見かけることは決して少なくありません。
また、実際に事故を起こしてしまった仲間や知人もいます。中には、1年に4回も事故を繰り返したという驚きの人も。翌年の保険料を考えるだけでもゾッとします。
そんなふうに、事故を繰り返しやすいドライバーにはいくつかの共通した特徴があります。
周りの人や自分自身にそんな傾向がないか、考えてみる機会になれば幸いです。
もくじ
交通違反で捕まったときに「運が悪かった」「警察がずるい」と思う人
「携帯で話してたらキップ切られちゃってさ、ツイてないよ」
「ネズミ捕りに引っかかっちゃったよ。隠れてやるとか、警察ってずるいよな」
これは事故を起こす人の思考です。
交通違反で検挙されるのは、運が悪いからでもなく警察がずるいからでもなく、違反をしたからです。
「失敗したなあ。なんで俺、携帯なんて触っちゃったんだろう」
「ちゃんとメーター見てなかったな。次からは気をつけないと」
これが、事故を起こさない人や事故を繰り返さない人の思考です。
交通違反は、してはいけないのです。
なぜその行為が道路交通法で違反とされているかといえば、事故を起こす危険があるからです。
そのことを理解できない人は、いつ事故を起こしてもおかしくありません。
誰も見ていなくても違反をしない。また、つい違反をしてしまったら反省して繰り返さない。それが、事故を起こさない人の考え方です。
すぐにカッとなる人、せっかちな人
十分な車間があるのに、前に入られたらクラクションを鳴らして煽る人。
斜め前の車が自分の前に進路変更をしようとしたら、速度を上げる人。
ちょっと隙間が空いたら強引に割り込み、すり抜けを繰り返す人。
信号が黄色に変わったら、ブレーキではなくアクセルを踏む人。
こういった人は、間違いなく事故を起こす危険性を持っています。
なぜなら、自分以外の交通に配慮できていない上に、その行動に伴う危険性を理解していないからです。
交通という字は「交わって通る」と書きます。自分ひとりで走っているわけではありません。
クラクションを鳴らしたことで、相手が動揺してブレーキを踏んだら?
自分の前に入ろうとしていた車が、自分が加速したにもかかわらず進路変更を続行したら?
強引に割り込もうとしたときに、前の車がブレーキを踏んだら?
黄色信号で突っ込んで、対向車が右折してきたら?
そういった危険予知ができない人は、事故を起こしてしまう人です。
教習所で習った「かもしれない運転」を、いつも心がけましょう。
「カッコいい運転」を勘違いしている人
制限速度もおかまいなしで飛ばして、滑るように割り込みをして、ほとんど減速もせずに交差点を曲がり、カーブを攻める運転がカッコいいと思っている人。
事故を起こさないわけがありません。
ちなみに、こういった運転の助手席に乗った大多数の女性の心境は「何この人、怖い」でしかありません。
本当にカッコいい運転とは、「同乗者が安心して命を預けられる運転」です。
周囲の空気を読み、流れに乗り、「急」の付く操作をしない。これが本当に運転の上手な人です。
私はモータースポーツ観戦が趣味ですが、サーキットに向かう途中で、とてもカッコいい運転をするドライバーを見かけることがあります。
見に行くレースに同じ車種が参戦しているほどのバリバリのスポーツカーなのに、軽自動車の私に対してスマートに道を譲ってくれた上、制限速度でしっかり車間距離を取って後ろを走ってくれる。
大型トラックなどの遅い車を追い越す際も、余裕を持って進路変更をして、終わったら追い越したトラックとの距離を十分に取った上で速やかに走行車線に戻る。
もちろん合図も進路変更の3秒前です。
一般道に下りてからは、そのドライバーさんが黄色信号でスッと止まったところで別れてしまいました。
本当に惚れ惚れする運転で、真の車好きとはこういう人だろうと感動しました。
きっと愛車の性能を思いっきり堪能したいときは、サーキット走行をしているのでしょうね。
気を取られやすく、パニックを起こしやすい人
後ろから来るスピードの早い車に気を取られ、前の道路状況から気が逸れて追突してしまう。
運転中に携帯電話が鳴り、出るわけにはいかないのに気になってしまい運転に集中できなくなる。
車庫入れしようとしたら上手くいかず、パニックを起こしてしまう。
こういった人は、注意力や冷静さの欠如による事故を起こす危険性があります。
落ち着いて車の運転に集中できるよう、深呼吸をするなどして心を落ち着かせる習慣をつけましょう。
まとめ
事故を起こしやすい人の特徴
- 交通違反で捕まったときに「運が悪かった」「警察がずるい」と思う人
- すぐにカッとなる人、せっかちな人
- 「カッコいい運転」を勘違いしている人
- 気を取られやすく、パニックを起こしやすい人
もらい事故を避けるのは難しいことですが、自身が原因で事故を起こすことは避けられるのです。
道路には、常に危険が待ち受けています。
本当に上手な運転とは何か。
道路交通法は、何のために制定されているのか。
自分の運転を今一度見直して、常に過信しないこと。
それが交通事故を起こさないための第一歩です。
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