くもりのち私。

HSPは恋愛が難しいと思ったら視点を変えてみよう

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HSPの悩みで1、2を争うのが恋愛じゃないでしょうか。

ちなみに同率トップを争うもうひとつの悩みが仕事かと思っています。

 

そこで今回は、恋愛についてのお話をしたいと思います。

といっても、あくまで私個人の考えです。

必ずしも正解とは限りませんので、ご自身の心ときっちり話し合うのが大前提ですよ!

 

自分が内向型か外向型かを考えよう

 

ひとくちにHSPといっても、内向型と外向型では特性が違います。

HSPの70%は内向型といわれていますが、30%は外向型なのです。

 

非HSPの人にももちろん内向型か外向型かがあるわけですから、ひとまずHSPの話は置いておきましょう。

 

内向型

  • ひとりまたは少人数で過ごすことを好む
  • 刺激が苦手
  • 言葉を選んで話す

外向型

  • 大人数でわいわいするのが好き
  • 刺激を求める
  • 思いつくままに話す

 

といった特性があるとされています。

非HSPでは外向型のほうが多いとされていますが、ここでひとまず考えたいこと。

HSP気質の有無にかかわらず、自分と逆のタイプをパートナーに選ぶ場合は、お互いの理解が必須です。

もちろん外向型同士なら同じように刺激を求めて動けますし、内向型同士ならふたりで仲良く部屋で読書という過ごし方を楽しめます。

そういうパートナーに出会えれば理想ではあるけれど、そう簡単にはいかないかもしれません。

 

じゃあ諦める?

 

いえいえ、お互いを尊重することができればいいだけです。

外向型の人は、内向型のパートナーを刺激の強いところへ無理に連れ出さない。

内向型の人は、外向型のパートナーが刺激を求めて遊びに行くのを笑顔で見送る。

 

そういうパートナーに出会えれば、違うタイプでも上手くやっていけますよね。

ただし、この付き合い方には大きな信頼が必要です。

 

離れている間に他の異性と仲良くしているんじゃないだろうか。

 

そんなふうに不安になりやすい人には、ちょっと難しいかもしれません。

共通の趣味がひとつでもあるといいかもしれませんね。

 

相手に求めすぎない

さて、HSPの話に戻ります。

相手の気持ちを察することができるHSPからすれば、察してもらえないことにがっかりしてしまうかもしれません。

でも、非HSPからすれば「言ってくれなきゃわからない」のです。

 

人間には「言葉」という最強のコミュニケーションツールがあります。

それを使わなければ、本当の気持ちなんて伝わりません。

「察してもらう」前提ではなく、「伝わらない前提」で物事を捉えてみてください。

言わなきゃわからなくて当たり前。

その前提の上で察してもらえたとき、喜びは大きいですよ。

 

HSPに囚われすぎない

 

HSPだから恋愛が上手くいかない。

本当にそうでしょうか?

よくよく考えてみてください。

 

人の気持ちを察すること、相手に共感することに長けているHSPが、それができない人をパートナーに選んでしまうと、何かと苦痛に感じることが多いと思います。

 

でも、HSPかどうか以前の問題で、そもそも思いやりのない人でもパートナーがいる方が幸せですか?

恋愛の先に結婚を見据えていないなら構いませんが、思いやりのない異性と家庭を築いて子育てすることに魅力を感じるか、といえば、非HSPでも答えは「NO」ではないでしょうか。

 

HSPだから恋愛できないんじゃない。

思いやりのある異性と出会えていないだけなのではないでしょうか?

 

HSPだから恋愛が上手くいかないのではなく、HSPだから人を見抜く力があるのではないでしょうか。

角度を変えて見てみれば、HSPだからこそ、相手に振り回される恋愛を事前に防ぐ能力があるのかもしれませんよ。

 

絵に描いたような理想の人なんてまずいない

いつも笑顔を絶やさず、まるで母のように包み込んでくれる女性。

白馬に乗った王子様のように、すべてを受け止めてくれる男性。

 

そんな人、まずいません。

いたとしても、ものすごくレアな存在ですから、既に人のものになっているでしょう。

 

人間なんですから、妬み嫉みもあれば、恨みも怒りも嫌悪の感情もあります。

ですからパートナーを選ぶ際には、最低ラインだけを決めておくのが無難です。

 

自分でいうのもなんですが、私は幸せな結婚をしたと思っています。

ですが、夫への不満はゼロではありません。

もちろん夫も私への不満は持っていると思います。

でも、それを補って余りあるメリットが大きいから、私は夫と一緒で幸せだと感じるのです。

 

私の設定している最低ラインは以下のとおり。

 

  • 「ありがとう」を忘れない
  • 最低限の一般常識がある

 

これだけです。

これだけのことだけれど、その中にはたくさんのものが詰め込まれています。

私が家事をするのが当たり前とは思わず、折を見て「いつもありがとう」と言ってくれる。

「今日も弁当美味しかったよ!」と言ってくれる。

「疲れてるんだから今日はサボっていいよ。ホカ弁買って帰るから」と言ってくれる。

それだけで、いくらでも頑張れるのです。

 

もちろん私も夫に「いつもありがとう」と言っています。

「いつもお仕事お疲れ様」「貴方ががんばってくれたおかげで○○できたよ」など、常に感謝の気持ちは忘れないように心がけています。

 

最低限の一般常識は、たとえばお店の人に横柄な態度を取らないことや、目上の人を立てることなど、一緒にいて恥ずかしいと思うような行動をしないでいてくれることです。

 

不満だっていっぱいあります。

ゴミをそのへんに置きっぱなしだったり、自分のものだけ勝手に置き場を決めてたり、テレビのチャンネルを勝手に変えたり。

 

でも、そんなのは些細なことなんです。

ゴミは私が片付ければいいし、私のものを置くスペースは自分で作ればいいし、テレビは録画すればいいし。解決できるんです。

他にも不満はありますが、私だって夫から見れば不満だらけでしょうから、私の価値観を押し付けるつもりはありません。

 

絵に描いたような幸せを夢見ていると、理想を求めすぎてしまうがために、大切なパートナーを手放してしまうかもしれませんよ。

 

我慢しすぎない

 

恋愛をするたびにボロボロになってしまって「もう恋愛なんてしない!」と思っている人もいるかもしれません。

私も尽くす恋愛ばっかりで、疲れ果てて生涯独身を決意したこともあります。

 

だけど、我慢しすぎるからいけなかったんですよね。

思いやりも譲歩も大事だし、それができるのがHSPのいいところなんですが、そこに乗っかってしまう人が相手だとストレスだらけになります。

尽くされることを当たり前と受け止めてしまうような人に当たってしまったら、さっさと次にいきましょう!

地球の約半分は男性で、もう半分は女性です。

ストレスだらけの相手とずっと過ごさなきゃいけない決まりなんてありません。

「この人と生涯を共にすること」と「自分ひとりで生きていくこと」を秤にかけて、どっちがいいかを考えてみるのもいいですね。

 

だけどどうしても相手を慮って我慢しちゃうようなら、その考え方を見つめ直してみるのはどうでしょう。

 

最も大切にしなければならないはずのパートナーを知らず知らずに傷つけてしまうような人間であることを指摘してもらえないのは、その人にとって「いいこと」でしょうか?

「こういう言動をしたら相手を傷つける」というのを教えてあげるのも、大切な優しさなんじゃないでしょうか。

 

あなたが指摘してあげなかったら、職場でやってしまうかもしれない。

子育て中に、子供にやってしまうかもしれない。

友人を失うかもしれない。

 

そういうことを教えてあげるのも大切だと思うんです。

 

もちろんそれで変われずに逆ギレするような人は、さっさと手を切りましょう!

短い人生、そんな人に囚われている時間がもったいないですよ!

 

おわりに

「HSPだから恋愛が難しい」のではなく、思いやりのある人に出会えていないだけの話だと考えてみると、思い当たる節がある人もいるのではないでしょうか。

だけど世の中には、人を思いやることができる人もたくさんいるんです。

そして、恋愛の失敗も人生の大切な経験のひとつ。

 

人の気持ちを理解することができる「HSP」という素敵な性質を持ったあなたに相応しい人が現れるその日まで、前向きに物事を考えられる術を身につける練習を重ねるという考え方もいいかもしれませんね。