仕事上のミスや交友関係での失敗、いつまでも気にして凹んでしまいませんか?
HSPに限ったことではないかもしれませんが、私は幼少期の失敗まで未だに思い出しては居たたまれない気持ちになってしまいます(些細なことで動揺してしまうHSPについて知りたい方はこちらの記事をどうぞ)。
あのとき、こう言っていれば。
あのとき、ああしていれば。
そんな私ですから、やらかしたてホヤホヤのミスから立ち直るには、そりゃもう大変です。
そもそもミスじゃなくても「もしかして失敗したかも……」と取り越し苦労をしてしまうものですから、我ながら面倒くさい奴だなーとまで思ってしまいます。
そんな私ですが、長い人生の中でそれなりに乗り越え方を見つけています。
そこで、人生も折り返し地点に到達しているであろう私の経験から、失敗したあとの乗り越え方をいくつかご紹介したいと思います。
時間を戻すことはできない!
当たり前ですが、時間は戻すことが出来ません。
やってしまったことは、どうやっても「なかったこと」にはならないんです。
かつて私は、20歳そこそこの頃、仕事で大きなミスを犯してしまったことがあります。
トラックドライバーとして働き始めて1年が経ち、仕事にも慣れた頃。その日に持って行かなければならない荷物を、丸々1種類積み忘れて出発してしまったのです。
結果的には伝票訂正もせず翌日納品で大丈夫ということになったのですが、とにかく私は凹みまくって、会社に電話連絡した際にも何度も何度も謝罪を繰り返しました。
そして会社に戻ってからのこと。
以前から尊敬していた所長に「今日は本当に申し訳ありませんでした」と半泣きで伝えたところ、返ってきた言葉に救われたのです。
「済んだ事をいつまでもグジグジ言うな。二度とやらなけりゃいいんだよ。」
そうなんです。済んだことなんです。
大切なのは、繰り返さないこと。そして、もうひとつ気づかされたことがありました。
いつまでも凹んでいると、周囲にも迷惑をかけてしまうのです。
慰めても慰めても凹んでいる人にどう接すればいいかと考えたら、どうしていいかわからなくなってしまいますよね。
つまり、失敗して凹み続けるということは、周囲に更なる迷惑をかけてしまうということ。
もちろん失敗しても能天気にヘラヘラしていたら問題ですが、凹みすぎるのも迷惑をかけると気づくことが出来ました。
繰り返さないための改善策を考える
いつまでも凹んでも、やってしまったことは消えない。
だったら、繰り返さないための改善策を考えましょう。
凹んで自分を責めるために使っていた思考回路を、次の対策を考えることに使います。
もちろん途中で「あそこでこうしていれば……」という後悔は、しつこいぐらいに襲ってきます。なんせHSPですから、気に病むのは得意です。えっへん。
でも、そうやって後悔の方向に脱線しそうになったら、「いやいやいや、だから済んだことは仕方ないんだってば!」と自分に言い聞かせながら対策を練りましょう。
そしてその失敗が仕事上のミスだった場合、その改善策を上司に伝えてみましょう。
失敗した後に改善策を自分で考えることは、実は自分の評価が上がる行動です。
客観的に考えてみてください。
失敗したことをいつまでも凹み続けてる人には「いつまでくよくよしてるんだよ……」という気持ちにもなるけど、「申し訳ありませんでした。繰り返さないよう、今後は○○するようにします」と言える人なら「こいつちゃんと考えてるんだな」と思えるのではないでしょうか?
自分のミスを利用して「ちゃんと先を考えている」というアピールをする。
名誉挽回、汚名返上。転んでもただでは起きない作戦です!
自分への警鐘と捉える
あなたが犯してしまった失敗は、誰かの人生を台無しにしてしまうほど取り返しのつかないことですか?
そうでないなら、自分への警鐘と捉えましょう。
もしそのミスがなかったら、もっともっと大きな取り返しのつかないミスを犯したかもしれない。
たとえ今回のミスが周囲の手を煩わせてしまう失敗だったとしても、フォローできたならそれは自分への警鐘。
もっともっと大きなミスを犯す前に、自分の注意力が足りなかったと気づかせてくれた運命の仕業かもしれないのです。
さあどうする。
いつまでも凹んで先に進まないでいるか、この程度で済んだと感謝して自分を戒めるか。
どっちを選ぶのもあなた次第です!
自分が成長するためのチャンスを逃さない
「失敗は成功の基(母)」という名言があります。かのエジソンが電球を発明した際に、何度も何度も実験を繰り返したわけですが、「私は失敗はしていない。これまでに1万通りもの『上手くいかない方法』を発見したのだ」というものすごくポジティヴな発言をしたことから生まれた言葉です。
ポジティヴすぎる。エジソン、絶対にHSPではないな。
エジソンの言葉をミスを犯したときに使うのはちょっと違うかもしれませんが、そこから応用を利かせてみると、上手い考えが生まれませんか?
「この失敗は、自分を成長させるために通るべき道だった」と。
その失敗をしなければ、「こういうことをすればミスを犯しやすい」と知ることができなかった。つまり、自分を成長させるためのチャンスだ、と。
言い訳くさいですか?
いいじゃないですか、自分への言い訳なんだから。
そりゃ上司に「これは私が成長するために通るべき道だったんです!」って言ったら「アホか、顔を洗って出直してこい!」と言われてしまうかもしれませんが、自分に言うならいいじゃないですか。
少なくとも、過ぎたことをいつまでも気に病んで凹んでいるよりは、よっぽど前向きなはずです。
まとめ
- 過ぎたことを悩んでも仕方ないと割り切る
- 繰り返さないための改善策を考える
- 自分への警鐘と捉える
- 自分が成長するためのチャンスを逃さない
失敗して凹むのは当たり前のこと。
むしろ失敗しても全く気にせずにいる人の方が問題です。
自分が失敗したことで落ち込むのは当たり前だと認識した上で、そこからどう浮上するかが大切です。
済んだことは仕方ない!
次を見据えて自分を戒めつつ、前を見つめて明日へ向かって歩きましょう!
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